活動報告

子育て

県幼こP連 研修会開催

令和4年6月7日、岡山県国公立幼稚園・こども園PTA連絡協議会は、総会に続いて研修会を開催しました。今年度は、教育評論家・親野智可等(おやのちから)先生に「子どもを伸ばす親力とは?」と題してご講演いただきました。

親野先生は「やってあげると自立ができない」は迷信だと断言されます。この迷信が、多くの親と子どもを不必要に苦しめていると…。先生の「どうしてもできないときは、やってあげたらいい」といつ発言に、驚いた保護者も大勢いたのではないでしょうか。不必要に苦しい子育ては保護者にとって、そして何よりも、子どもにとってもよい効果を生まないとおっしゃいます。そして、こう提言されます。「子どもが苦手なことは、できるように工夫してあげることが大切です。」

実は、我が家でも昔、学校や園から帰った子ども達が、自分からやるべきことを自力で済ませていける方法を考えました。それは、ラベリング。ホワイトボードとマグネット式のシートを100均で購入して、「手洗い」「今日の宿題」「机の片付け」…など自分がやることを記入します。そして、終わったら裏返す。これは結構、効果があって、親もどこまでが終わったのか一目でわかるため、なかなか重宝していました。今回の親野先生の講演内でもこの方法が紹介されており、内心「よっし!」とガッツポーズ。ところが、さすがは親野先生。もう一歩先をいかれます。「シートを一つずつ裏返していくと、次第に子どもの好きなキャラクターが出てくるようにしたら、子どもはとてもやる気がでる」と…。なるほど! やっていほしいという保護者の欲ではなく、子どもが楽しくやることができる。子どもの気持ちを考えることの大切さを新ためて教えられました。

保護者は子どもの短所についつい目がいきがち。でも先生は、そんな子どもの短所にあえて「目をつむる勇気」をもちましょうとおっしゃいます。できない部分を叱るのではなく、ほめられる「部分」を「見つけ出す」という意識で探してみることを薦められます。下手な絵でも、「山の色がきれいだね」「足がたくましくて迫力があるよ」など、「部分」に注目すれば、ほめることは可能になると。今回の講演で、私たち保護者は不必要に子育てに苦しんでいるのではないかと気づきました。子育てに追われていると、ついつい視野や価値観が狭くなり、”こうしなければ”と思いがちですが、時にはそんな子育ての価値観を疑ってみることは大切ですね。

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