活動実績

PTA改革とPTAの意義の伝達

昨今、PTAは悪者になることが多いのではないでしょうか。事実上参加が強制されている、活動量が多い、役員の負担が大きい等々、PTAで検索すれば、批判記事はいくらでも出てきます。確かに、任意団体であるにもかかわらず入会が事実上の強制になっているようなケースや、個人情報の取り扱い方、会費の使用方法など、改善すべき課題や悪しき慣習が残っていることも事実です。

PTAは本当に必要のないものなのでしょうか? PTAとは、「Parent-Teacher Association」保護者と教職員からなる団体の頭文字をとって名付けられたものです。私は本格的にPTA活動に参加してからずっと、PTAの意義を問い続けています。今見えているPTAの姿は、保護者負担という一面だけで切り取られたものが多いように感じます。大変なのは教職員も同じ。それでも文句も言わず、PTAの活動に協力してくださっています。先生だから? 公務員だから?……違います。子どもたちの教育保育環境をより良いものにしたいからです。

私は約10年にわたり、幼稚園PTA、小学校PTA、PTA連合会の改革に携わってきました。強制的に変えるのではなく、地道に話し合いを重ね、会員の皆さんの同意を得ながら、より負担の少ないPTAを目指すと共に、PTAが存在する意義を伝えています。

たとえば、岡山市国公立幼稚園・こども園PTA連合会では、毎年、岡山市と岡山市教育委員会に毎年、要望を提出しています。直近では、各園へのクーラー設置や、専門家による遊具の点検など、子どもたちの安心・安全な教育保育環境にとって重要な内容を強く要望しました。岡山市もこの要望を真摯に受け止めてくださり、早急に対応を行ってくださいました。

これらの活動は、1人や2人の保護者だけでできることではありません。大勢の保護者や教職員が参加するPTAという団体が、一丸となって子どもたちにとって必要なことを考えるからこそできることなのです。行政と協力しながら、子どもたちにとってより良い環境を整える努力ができる。保護者として何かできるのかを考えることができる。その意味で、PTAという団体は大きな意義を有していると訴え続けています。

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